人生を少しだけ生きやすくするアニメカウンセリング

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アニメは学びの宝庫①(原稿) 「ジョーカーゲーム」で近代史と多角的視点を学ぶ(前編)

ども~!みみのすけです!
今回から、名言集に代わって「アニメは学びの宝庫」をお届けしていきます。
正直、名言だけだと拾うの大変なので…w
その分、内容は濃くなりますので大丈夫です!(何が?)



さて今回は、アニメ「ジョーカーゲーム」で学ぶ近代史と多角的視点です。


まずこの「ジョーカーゲーム」ですが、昨年、何の気なしに見始めて、一瞬で沼に沈められた、百点満点・完璧なアニメです(みみのすけ採点)。

全員が偽名・過去も不明の民間人8人とスパイマスターの陸軍中佐の結城で構成されている、帝国陸軍の非公式スパイ組織「D機関」の、第二次世界大戦直前~開戦後の日本と世界が舞台のスパイミステリーです。


画は美しいし、キャストも好みで、ストーリーは緻密で次の展開が気になるものの、ほぼ1話完結型でサクサク進む、みみのすけ的には非の打ち所がない作品でした♡


みみのすけが一番引き込まれたのは、第一話目(1話目から引き込まれる作品って、みみのすけ的には珍しいの)。


陸軍とD機関の連絡士官(リエゾンオフィサーといいます)佐久間中尉(CV:関智一)と、D機関メンバー4人が、食堂でポーカーを行うのですが、佐久間中尉はめちゃめちゃ負け続いちゃいます。

「ま、こんな日もあるさ」(←関智一さんのお声【ギルガメッシュver.】で脳内再生お願いします)


と気前よく負けを認めた佐久間中尉(横顔の人↑)…なんですが…実は、ただの「ポーカー」をしていたのは佐久間中尉だけで、他のプレイヤーは「ポーカーを使ったジョーカーゲーム」という、別のゲームに興じていたことを明かされます。


ジョーカーゲームとは、テーブル上ではポーカーが行われているけど、プレイヤーは、ポーカーをしていないあとの4人を味方につけ、盗み見たカードをサインで教えてもらう…ただし、誰がどのプレイヤーの見方かは分からないし、裏切らせることもできれば、裏切られることもある…スパイ訓練のようなゲームのことを、彼らはそう呼んでたんですね。


「そんな騙し合いをして何が楽しい⁈何の意味があるというんだ⁈」


と、イラつく佐久間中尉に、


「さぁ?せいぜい国際政治くらいなものですよ」


と甘利(CV:森川智之)が気持ち小馬鹿にした感じで言ったのを受けて、

(甘利↑…くっは~♡カッコええ♡)


佐久間は「国際政治…だと…?」と鼻白みます。


自分はポーカーを純粋に楽しんでたのに、他のみんなはただ騙し合いしてただけじゃなく、ポーカーを国際政治に見立ててゲームを楽しんでいたとか、頭が固くて無駄にプライドが高い帝国陸軍将校にとってはもう、理解不能なのとプライド崩壊で固まるしかないですw



佐久間中尉が固まっている所に結城中佐(CV:堀内賢雄)が現れ
「テーブルの上を国際政治の舞台に置き換えてみろ。情報が筒抜けならゲームに勝てるわけがない」
と冷淡に言い放ちます。

(後ろの渋いオジサマが結城中佐↑)
…スパイは卑怯だ!正々堂々とやるべきだ!という佐久間のような、典型的な日本人に多い考え方(陸軍人は特に強い)の裏で、他国は様々な情報収集、工作を行っていて、実際会議のテーブルに着いた時にはすでに物事は決まっていて、それだから、日本は国際政治でいいようにされ、いつも割を喰わされるということです。


結城中佐が例に挙げたのは「ワシントン軍縮会議」についてでした。


軍事マニアとかこの手の歴史に詳しい人なら必ず知っている、日本が割を喰わされた軍縮条約会議で、コレの知識があると、この1話のこのシーンの理解度はより深まるんじゃないかな、とみみは思います~。


みみのすけも、この手の話は大好きなんで、ちょっとだけざっくり話すと、各国で戦艦保有比率を決めるんですが、条約締結時点での元々の主力艦保有数は、英30隻、米20隻、日11隻、建造中のもの英4隻、米15隻、日4隻なので、日本は英国の6割以下しかなかったのに、艦艇の保有比率に関しては、英:米:日がそれぞれ、5:5:3という、日本にとっては「そんなぁ~」な結果に。


しかも、建造中のはナシね、ってことで廃艦することが決まったんだけど、日本が「完成してるんだって!陸奥は!」って言ってるのに、「ダメデェ~ス。認メマセン」と突っぱねられ、揉めに揉めた挙句、陸奥保有は認めてもらえたものの、「ソレナ~ラ、コレモアレモOKデスネ」と、米英の廃艦予定のもいいということを認めないといけなくなって、結果、保有比率はさらに悪くなってしまった…というそんな話(とはいえ、摂津だけ失うにとどまった日本が一番得したという見方もあるけど…保有比率下げられたのは戦略上かなり痛いとみみは思うなぁ)


余談ですが、この結果を経て「分かった!戦艦はもう造っちゃダメなのね?オーケーオーケー!じゃあ…」ってことで、代わりに空母を建造を増やした日本…そしてこれが、後の真珠湾攻撃に活きるわけなのですが、真珠湾攻撃は、世界で初めて空母を戦術的に正しく使った、海戦の歴史を変えた軍事行動だったりします…まぁ、国際政治は苦手だけど、与えられた条件でどうにかしちゃう上により良く改善しちゃうのは日本の長所ではありますねw…転んでもタダでは起きない日本w


…で、結城中佐は「ワシントン軍縮会議」では、他国の「プレイヤー」たちは、日本がどこまで譲歩するのか予め知っていて、日本だけはそのことに気づいていないままやり込められ「見せかけのルールにとらわれて、ゲームの本質にすら気づいていなかったのだ」と説明します。


…それでもなお、スパイは卑怯な存在だと食い下がる佐久間中尉なんですが…という所で、まて、次回!…長くなったからねw


「ジョーカーゲーム」で近代史と多角的視点を学ぶ(前編)は、ジョーカーゲームの主な背景とワシントン軍縮会議と、実はテーブルに着いた時にはすでに結論は決まっていたんだよ、というお話でした。


後編は、多角的視点について話していきますね~。



ーおまけー
美形+美形役御用達の声優勢が、ただでさえ面白い作品の魅力をバキバキに強化してくれてます♡
原作は小説なのですが、その原作を読んだ友達が「原作よりアニメの方がはるかに面白い!」と絶賛しておりました。
1話ごとにメインの人物が変わり、D機関員が一人づつ主役になる1話完結型(1,2話以外)なので、全話見終わった後は、押しキャラや押し声優、好きなストーリーだけを繰り返し見る羽目になる感じですw


あと、この作品、帝国陸軍人の描き方が非常に巧いというか、実際、陸軍人(現代は陸上自官)は、頭固くて融通きかなくて、権威主義的な人(陸海空の中で一番上下関係うるさい)が確かに多い印象があるので、あ~分かる~、確かにこういうとこあるよね、って感じです。(みみは自衛官じゃないけど、その手の事情通なのだw)

制作会社は、かのproduction I.G.なので、そりゃ、クオリティは抜群です!
OPが大好きなのですが、作り方というか雰囲気がやっぱり進撃の巨人のOPをほのかに感じますw


豪華声優陣についてのおまけコーナーは、次回にやりますね♪
※アカウント作らなくても聞けますよ~☆
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